特集

「教員と学生の距離が近い」と
何がいいんだろう?

田園調布学園大学をヒモトク。

田園調布学園大学

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教員と学生の間だけとは限らない。
あらゆる「距離の近さ」が教育の質を高める。

「先生と学生の距離が近い」。そんなアピールをしている学校は多い。「距離が近いとはどんなこと?」「距離が近いとどんな良さがあるの?」。何となくわかっているつもりでいても、はっきりと答えることは意外と難しい。学生たちに自分の大学の魅力を聞くと、ほぼ全員から「先生との距離の近さ」という答えが返ってくる大学がある。田園調布学園大学だ。実際に大学自体も「ともに学び、ともに生きる」というスローガンを掲げており、「アドバイザー制度」をはじめ、「実習ケア」「学生交流プログラム」「地域とのプロジェクト」など、学生たちは教員とだけではなく、さまざまな「距離の近さ」を感じながら学んでいる。この大学の学びやキャンパスライフをひも解くことで、本当の「先生と学生の距離の近さ」が明らかになりそうだ。この記事を通して、田園調布学園大学の魅力を発見するとともに、ぜひ学校選びのヒントにしてほしい。

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取材・執筆 永谷 良夫

(株)創研にて20年にわたり高校・大学・専門学校のパンフレット、DM、WEBサイト、動画、進学情報誌の記事などのディレクションや取材・ライティングを担当。総合大学、単科大学、専門学校、高校と幅広い校種を100校以上手掛ける。取材を得意とし、学生、教員、卒業生などとの対話を通して、学校と取材対象者の両方の魅力を引き出すことをモットーとする。

学びをヒモトク

子ども向け地域イベント「ミニたまゆり」

2000人超の地域住民の笑顔に触れる。
その達成感が成長につながる。

田園調布学園大学には、授業で学んだ知識を地域の人々のために役立てる実践の場が豊富にある。その代表といえるのが、子どもが町の運営を疑似体験できるイベント「ミニたまゆり」だ。学生が地域住民と協力しながら運営に携わり、親子をはじめ、2,000人を超える参加者がキャンパスに集う人気イベントだ。子どもたちはミニたまゆり内で好きな仕事に従事し、もらった給料で買い物や食事といったサービスを受ける。働く喜びやお金の大切さなどを楽しみながら学べることで保護者の評価も高い。学生スタッフは、計画、準備、資金調達、宣伝、開催後の成果分析などを担当し、卒業後、社会で必要な能力や経験を得られる機会としてもこのイベントの価値は高い。事前に、子どもたちをサポートする方法や注意点について、専門家である先生方による講座を受けられるのも特色だ。初めてボランティアに挑戦する学生も、緊張せず当日を迎えてほしいという、この大学ならではの配慮が感じられる。

挑む学生の目線に立った「実習ケア」

不安やプレッシャーに寄り添い、
学生の実習を成功に導く。

現場での「実習」は、資格取得の必要条件となることも多いが、「失敗したらどうしよう」と感じる学生の不安やプレッシャーを取り除き、自信をつけてもらう機会が田園調布学園大学にはある。子ども未来学部(2025年4月より子ども教育学部に改組予定)では、1年次から全学生が参加できる教育・保育体験プログラムを設けており、運営する認定こども園で保育の現場に参加することができる。人間福祉学部では、1年次の必修科目として「福祉マインド実践講座」を開講している。福祉の現場に立つ際の基礎知識や心構えなどを教わったり、実際にボランティアに参加することで、実習前に現場をイメージすることができる。これらの実習前の取り組みには、「実習本番=本物の実力を身につける時間」にしてほしいという大学の思いがある。実習本番のサポート体制では、一人の学生を役割が異なる4人の教職員が連携しながらバックアップしている。実習へのサポート、期間中の実習先訪問、実習施設との調整、学生生活全般サポートと、担当が分かれていることで、学生の不安に寄り添った、専門的できめの細かな支援を実現している。

世界の福祉・教育・保育・心理を学ぶ「海外研修制度」

海外交流は、どこにいても可能だ。
大切なのは、世界を身近に感じること。

田園調布学園大学の留学は、語学力向上や異文化体験のみならず、海外で専門分野に沿った学びができることが強みだ。子ども未来学部(2025年4月より子ども教育学部に改組予定)では、世界的に評価が高いニュージーランドの幼児教育を学ぶ研修(16日間)が行われた。協定を結ぶマッセイ大学で保育政策などを学修するだけではなく、幼児教育施設の訪問やマオリ文化の体験も含まれている。全学部生対象の「海外短期派遣プログラム」の派遣先は、台湾の弘光科技大学。高齢者福祉学科や幼児保育学科を持つ大学であり、主催されるサマープログラム(15日間)に参加できる。また、こうした海外研修に「参加できなかった学生」への配慮も行き届いている。参加した学生が、その成果や体験談を発表する機会を普段の授業の中に設け、経験をみんなで共有していく。さらに、弘光科技大学より留学生を受け入れるプログラムもあり、学生たちは、留学生とのコミュニケーションやサポートを行い、それぞれが思う通りに留学生と交流している。そこには、海外へ行くだけでなく、迎え入れることも含め、多様な形で世界を身近に感じてもらう工夫が見て取れる。

生活をヒモトク

開放的でユニークな「施設・設備」

気分を高めて、安心して学んでほしい。
校舎内にあふれる大学の思い。

田園調布学園大学は、福祉・教育・保育・心理の専門職を目指す大学だけに、実習室やスタジオなど学修で日常的に使用される施設・設備の充実ぶりは言うまでもないが、学生が授業のないオフタイムを過ごす空間にも学びやすさへの配慮が見て取れる。図書館内に設けられたアクティブ・ラーニングスペースでは、靴を脱ぎ、リラックスした姿勢で思考を巡らすことができる。地域住民にも開放されているため、幅広い世代の利用者との交流を盛り上げる絵本やボードゲームなども置かれているのがユニークだ。仲間との憩いの場として、学生食堂に加え、青空の下でリフレッシュできる屋上庭園もある。一方で、ひとり静かに休息をとりたい時などに便利な箱型のパーティションスペースも。授業によっては命や心に関わる少し重いテーマと向き合う時もあるが、これらの環境なら次の授業に向けて気持ちをリフレッシュできそうだ。入学の決め手として、キャンパスの魅力を挙げる学生も少なくないが、単にキレイで明るいからではなく、学修へのモチベーションを高めてほしい、安心して学んでほしいという大学の想いが支持されているといえる。

全学生・教職員をつなげる「学内イベント」

ワンキャンパスの距離の近さが、
ワンチームを自然に生み出す。

3学部4学科の学生や教職員がワンキャンパスで過ごすから、交友関係が広がりやすい。そのメリットを活かしているのが、学内で数多く行われているイベントだ。学部学科、学年の違う学生たちをつなげる多彩な企画を用意している。2023年度には、シェイクスピアの「夏の夜の夢」の観劇、ハリー・ポッターの体験型施設へ訪問、講師を招いて世界にひとつだけのクリスマスリースづくりなどを実施。過去には、キャンパス敷地内にある竹やぶで採れたたけのこを調理してふるまう「たけのこ掘り&たけのこご飯づくり」、プロバスケットボ-ルBリーグの試合観戦なども行われた。学生食堂での「100円朝食サービス」は、学期末の試験シーズン恒例となっている。参加者が学生に限らないこともこの大学らしい。毎年恒例の「スポーツフェスティバル」には先生が参加することもあり、学園祭では学生と先生が一緒になって出店する姿が普通になっている。教職員もメンバーであり、学生と一緒に盛り上がっていることはアットホームさの証だ。日頃から学生と教職員がコミュニケーションを取りやすい関係だからこそ、学生もウェルカムになるのだ。

二人三脚で歩む「アドバイザー制度」

学生との距離が近いからこそ
心に響くアドバイスが生まれる。

高校までは「担任」の先生がいる。それはクラスの生徒を見守り、自分を理解してくれる存在だ。先生とそんな関係性を築くことは、大規模な大学では難しいが、田園調布学園大学なら可能だ。学生の相談にのり、一人ひとりの成長を支えてくれる「アドバイザー教員」がいるからだ。原則として1・2年次は6人前後の学生に一人が付き、3・4年次は専門演習やゼミナールの担当教員が同じ役割を務める。ちなみに、田園調布学園大学の学生数と教員数(専任)の比率は20:1なので、高校の時よりも先生が多いと実感するかもしれない。「どの科目を履修するか迷った時、問題集を購入する時は、必ず先生の意見を参考にします」「入学直後はコロナ禍で人とのつながりが少なく、不安を感じて先生に相談すると、すぐに交流の機会をつくってくださいました」「就職先を決め切れずにいた時、相手の考えを“聞く力”が活かせる仕事も考えてみては?と助言をいただき、自分の強みが明確になりました」。これらの学生の言葉から、アドバイザー教員が学生の志向や成長過程、性格や心理状態などを把握していることがわかる。そこから学生たちに響くアドバイスが生まれるのだろう。

将来をヒモトク

トップクラスの「国家資格取得実績」

心理も思いやるきめ細やかな対策が、
神奈川県内私立大学中新卒合格者数1位を導く。

難関といわれる社会福祉士だが、104人の受験者のうち58人の合格者を輩出し、神奈川県内私立大学中新卒合格者数No.1となった。介護福祉士28人(全国大学中新卒合格者数第2位)、精神保健福祉士9人、保育士93人も注目に値する結果だ(いずれも2024年3月卒業生実績)。高い実績の背景には、福祉・教育・保育・心理分野を専門とする大学として、「どうすれば難関試験に合格できるか」を長年研究してきた成果がある。国家試験の受験資格取得に不可欠な実習教育には力を入れており、希望者全員が参加できるように実習先を豊富に用意しているのは学生第一の証だ。学内では国家試験対策のエキスパートとして経験豊富な教員が徹底指導を行い、「先生が自作の問題まで用意してくださるので心強い」と学生たちの満足度の高さに結びついている。学生の心理まで思いやる国家試験対策も特色だ。比較的難易度の低い資格試験で合格を目指す講座を1年次から用意し、受験勉強の方法論を学び合格を勝ち取るという成功体験を積ませている。また、学生のほぼ全員が国家試験合格という同じ方向を向いているために、普段から学生同士で学び合い、モチベーションを高め合っている光景は、まさに総合大学とは異なる、田園調布学園大学ならではといえる。

神奈川県内で定評のある「教員採用実績」

特別支援学校教員採用試験合格率92.3%は、
「後輩を育てたい」という熱い想いの証だ。

令和7年の子ども教育学部の誕生により、小学校教員を目指せるようになる。人間福祉学部では、すでに特別支援学校教員採用試験合格率92.3%(合格者12名 令和5年度)の実績があり、令和6年度も神奈川県教員採用試験で4名が合格している。例年、一次採用試験免除の枠を与えられていることも教員養成の実績を認められてのことだ。現在、それを支えているのが、教員養成のエキスパートである3名の教員だ。模擬授業対策では、学生1名の模擬授業を3名で見ることも珍しくなく、校長や教員採用試験担当などの経歴を活かし、授業での話し方、立ち居振る舞いなどを実践に即してきめ細かくアドバイスしている。授業づくりや教材づくりでは、学生に時間を惜しまずに付き合う。そして、模擬面接では、現在、教員として活躍する卒業生たちが来校して手伝う文化が根付いている。それは、教員と学生の付き合いが、卒業後も続いていることを意味している。実際、卒業生からの現場での悩みを聞くことは多いという。教員たちが抱く「これからの教育を託せる後輩を育てたい」という熱い想いと実践的なノウハウは、小学校教員養成でも活かされるに違いない。

距離の近い支援から生まれる「質の高い就職」

専門分野も、一般企業も。
就職の可能性は狭めない。

就職率97.1%(2024年3月卒業生)の実績に加え、「質の高い就職」が田園調布学園大学の強みだ。人間福祉学部では、公務員や社会福祉法人、医療機関、教員など、約70%が公的な機関に就職している。子ども未来学部(2025年4月より子ども教育学部に改組予定)では、就職者の90%近くが取得した資格を活かして就職し、約70%が私立保育園、私立幼稚園、認定こども園に進んでいる。一般企業や公務員の道を選ぶ学生も約20%もいる。これらは、この大学の人材教育が社会から評価されていることを物語る。実習やボランティア活動などを通して、大学は施設や企業とネットワークを築き、実習の指導方法などお互いに意見交換を行っている。学生の成長過程をよく知る施設や企業だから、積極的な採用に踏み出せるに違いない。実習先がそのまま就職先となる学生も少なくない。また、柔軟な支援も特色だ。専門分野への就職を希望する学生には、福祉施設や保育園、幼稚園との関係が密な職員が支援に加わる。一方で、一般企業への就職を希望する学生には、ゼミ形式での指導が行われているが、その内容は学生の悩みや要望に応えて決めていく。まさに「距離の近さ」ゆえに可能な就職支援だ。