本当にやりたいことは
18歳で見つけられるだろうか。
桜美林大学をヒモトク。
学群、メジャー・マイナー、アドバイザー・・
桜美林にしかない経験と出会いが
自分だけの人生のスタートとなる。
一般的には大学受験の段階で、「何を専門として勉強したいか」、つまり学部・学科を決める必要がある。しかし、大学に入学する時点で、やりたいことや自分の人生を決めることは本当は簡単ではないはずだ。「学群制」をはじめ、4 年間学びながら、自分だけの未来を見つけていけるような多彩な機会を用意している桜美林大学は、まさに学生に寄り添う大学なのだ。専門を追求しながら、幅広い分野も学ぶことで視野が広がり、さらにいろいろな出会いを経験することで、自分だけの人生を歩めるようにという、学生の進路を長い目で見る姿勢を強く感じる。桜美林大学が学生の未来探しにいかに伴走しているかを見ていこう。
永谷 良夫
<ライター プロフィール>
(株)創研にて20年にわたり高校・大学・専門学校のパンフレット、DM、WEBサイト、動画、進学情報誌の記事などのディレクションや取材・ライティングを担当。総合大学、単科大学、専門学校、高校と幅広い校種を100校以上手掛ける。取材を得意とし、学生、教員、卒業生などとの対話を通して、学校と取材対象者の両方の魅力を引き出すことをモットーとする。
学びをヒモトク
バズるSNS、昼寝実験、
ポップカルチャー…ユニークな活動。
学群制は、桜美林大学を象徴する学び方である。他大学の学部制と異なり、一つの専門分野を追究するだけでなく、学群のテーマに関連する分野も横断的に学ぶことで、個性的な取り組みが行われているのだ。7つの学群のうち、まず注目したのがリベラルアーツ学群だ。650以上の専門科目があり、アニメ・ゲームなどの現代ポップカルチャーから心理学、経済学、物理学や情報科学まで、日常的に組み合わせて学んでいる。教育探究科学群もオリジナリティがあふれている。昼寝が学習に有効かを実証実験するためにキャンパス内に昼寝部屋を作ってしまうのは、学校や先生以外で教育に携わる方法を探究する学群ならではだ。ビジネスマネジメント学群は、キャンパスを学びの実験の場にしているところが特色だ。学生が学内カフェを経営する授業では、売上管理は「会計・財務科目」、運営は「経営戦略科目」、企画は「マーケティング」「広告ビジネス」を学ぶ学生たちが担当し、様々なビジネスの視点で実践しているのだ。株式会社電通の協力のもと、「ブラックサンダー」をバズらせるSNSマーケティングの立案もしている。その他、グローバル・コミュニケーション学群、芸術文化学群、健康福祉学群、航空学群があり、5つのキャンパスで、7つの学群がそれぞれの特色を活かした教育を展開している。だからこそ、桜美林大学ではユニークな活動がたくさん生まれ、それらにチャレンジしながら過ごす刺激あふれる4年間で、本当に自分のやりたいことに出会えるのだ。
未来を先取りする授業で学ぶのは
「答え」ではなく「考える力」。
桜美林大学の教員たちは、研究者として社会の課題を解決したり、豊かな未来を実現するための取り組みを行っている。それぞれの多岐にわたるテーマの一例を紹介しよう。「ディズニーランド」を経営的、空間的、人間工学的、心理的な側面で研究しビジネスに活かす。教科書や図鑑に描かれている「科学イラスト」など、「科学コミュニケーション」で科学と社会をつなぐ。デジタル社会における情報の精査や発信の仕方、AIとの上手な付き合い方を伝える。「心理社会的な支援」で、被災者が自分たちの力で回復していく過程を支えたり、戦争などショッキングな出来事との向き合い方についてサポートする。日本のスポーツを産業として成長させる。生涯学習を通じた高齢者の生きがいや地域社会との繋がりを促す。超高齢社会における観光立国への整備。教育格差の是正。「学修者本位」の教育への転換。住民参加など地域に根差した演劇教育。「身体心理学」から幸せホルモンを発見。汚染土壌や廃棄物など「負の遺産」を次世代に残さないために。これらの教員陣が展開するのは、今、社会で起きていることに直面し、未来を先取りする授業であり、調べればわかる「答え」ではなく、何が正解かを考えるための「問いを立てる力」が身につくはずだ。そこには学生たちの未来のヒントがあるに違いない。
学問を掛け合わせて
オリジナリティという強みを伸ばす。
人が持つ興味や関心は一つだけとは限らない。そして、学生が抱いたものであれば大切にしたい。桜美林大学の「メジャー・マイナー制度」にはそんな思いが感じられる。自分が主として選んだ学問「メジャー(主専攻)」と、それと近接する領域・異なる学問領域「マイナー(副専攻)」の両方を学べるしくみだ。リベラルアーツ学群 4年の佐々木千翔さんは、警察官を目指しているが、公務員に必要な「法・政治学」をマイナーに選択し、メジャーで学んでいるのは「科学コミュニケーション」だ。もともと理系は苦手だったが、科学を社会と結び付けて学ぶことにとても興味を持ち選んだ。科学コミュニケーションを通して得られた、人や社会の問題点を多角的視点から考える力などを警察官の仕事に活かしたいという。複数の学問に取り組むことで、複数の視点で 1つのことを考えられたり、自分の専門分野+αの強みを持てるようになる。オリジナリティを身につけることで、自分が本当にやりたいことや向いていることが明らかになり、将来の選択の幅も広がっていくに違いない。
生活をヒモトク
留学生とともに乗り越える経験。
深い国際交流が武器になる。
桜美林大学の留学・海外研修は、プログラム数や留学派遣実績で高い評価を受けているが、実は、キャンパスに行けば外国人留学生と日常的に触れ合える環境にこそ、国際教育の充実があらわれている。町田キャンパスにはGlobal Supporters、新宿キャンパスにはBuddy’s という学生たちによる国際交流団体があり、さまざまなイベントを企画、実施している。「世界の言語でCooking」は、グローバル・コミュニケーション学群の学生有志による子どもを対象とした料理教室だ。フィリピン、韓国、ベトナム、アメリカ、インドネシアにルーツを持つ学生や留学生が講師となり、それぞれの国の言語を使って教えていることが特長だ。留学生とイベントなどで交流できる大学は多いが、桜美林大学の特長は、学生と留学生が共にイベントの企画や運営を担っていることだろう。協同することで、相手の文化や価値観を深く理解し、さらにお互いの違いを乗り越える経験は、単に触れ合う以上の、深い交流だと言える。身近に異文化交流を楽しめる環境があるだけではなく、自分の世界が広がるような発見があること。桜美林大学の国際性の高さのベースはそこにあるのではないだろうか。
科目選択から就活のフォローまで。
すぐそばにいるから安心の4年間。
いつもお馴染みの美容師に担当してもらうと、自分の髪質に合わせてカットしてくれたり、オーダーの細かいニュアンスまで理解してくれる。桜美林大学のアドバイザー制度には同じような安心感がある。すべての学生は役割の異なるアドバイザーから支えられる。入学から卒業までの4年間、学習面の指導や助言を行う「アドバイザー」。1年次から進路相談や就職活動のアドバイスを行う「キャリアアドバイザー」。どちらも一人の学生に対して、顔なじみのアドバイザーが担当するのが大きな特色だ。「学群制」によりさまざまな学問分野から科目を組み合わせて選択する際、学生にとってアドバイザーはナビゲーターだ。興味や目指す将来像などを理解した上で科目の選び方をアドバイスしてくれる。一方、キャリアアドバイザーは、就職活動を二人三脚で歩んでくれる存在。情報提供や指導だけではなく、長い就職活動での学生のわずかな心の動きも察知し、心理面でもフォローしてくれる。そんな存在こそが、学生が本当に自分のやりたいことを追求する時の大きな支えとなるのだ。
英語限定、学生運営カフェなど、
個性的な経験や交流ができる5つのキャンパス。
大学のキャンパスの施設・設備の価値とは、大きさやキレイさではなく、そこで学ぶ学生たちが何をできるかによるのではないか。桜美林大学の5つのキャンパスを見て、改めて考えさせられた。町田キャンパスにある「ブラウンバッグカフェ」はグローバル・コミュニケーション学群向けに使用言語は英語に限定している。同じキャンパス内にある「理化学館」の屋上には、リベラルアーツ学群の理系授業で使う天体観測・気象観測の設備もある。ビジネスマネジメント学群の拠点・新宿キャンパスには、学生中心で「桜珈琲店」が運営され、「さくラウンジ」では企業の協力のもと空間ビジネスに挑んでいる。音楽ホール、演劇スタジオ、アトリエが整備された東京ひなたやまキャンパスでは、芸術文化学群の学生にとって創作や本物に触れる場になっている。少し異質なのが、教育探究科学群が学ぶプラネット淵野辺キャンパスだ。学生の自主性や発想の柔軟性が生まれるように、森をコンセプトとした通称「森部屋」、学生が自由に飾り付けられる「謎部屋」など、個性的な交流の場となっている。航空学群が学ぶ多摩アカデミーヒルズにある訓練用の操縦装置では、実際の飛行機と同じもので学べる。経験、実践、交流…学生たちがそこでできることは様々だが、やりたいことを追求していることは共通だ。施設・設備から、大学が大切にしていることが見て取れる。
将来をヒモトク
公務員、金融、製造業、航空、広告など。
将来を設計しながら、納得いく就職先と出会う。
97.2%の就職率を誇る桜美林大学。注目したいのは、芸術文化学群の就職率97.3%の実績だ。一般的に就職につながりにくいと言われる分野だからこそ、学生と企業のマッチングなど、その先のキャリアを視野に入れた就職支援が行われていることがわかる。大学全体の就職先も、国土交通省、警視庁、日本郵便、東京都庁、野村証券、日本生命保険、住友林業、日立製作所、パナソニック、サントリーホールディングス、カネボウ化粧品、日本航空、全日本空輸、東日本旅客鉄道、帝国ホテル、JTB、日本放送協会(NHK)、電通グループなど、各種業界をリードする企業が並ぶ。業界も多岐にわたることから、学生の多様なニーズに応えているのは明らかだ。昨年度、スポーツシューズメーカーの(株)ニューバランスジャパンに就職にした卒業生は、スポーツに関連した仕事に就きたいと入学し、「小売経営論」「ブランド論」などビジネスに必要な授業を幅広く学んで夢を叶えた。「学群制」自体が、専門分野を追究しながら、自分の興味関心に合わせて他の分野も学べるため、自分のやりたいことを明確にしながら、じっくり将来を設計することに適していると言える。4年をかけて、学生が納得のいく就職先や業界に出会えることが、就職実績の幅広さにもつながっているのだ。
※実績は2023年度卒業生
企業人事担当者イメージ調査で
「対人力」私大5位。安定した高評価。
企業が採用した大卒社員をどのように評価し、出身大学にどのようなイメージを持っているかを調査した「企業の人事担当者から見た大学イメージ調査」。この度、「10年間就職力ランキング」が発表され、桜美林大学は、総合ランキングで全国私大17位に入った。側面別ランキングでは「対人力」が私大5位、「行動力」「独創性」がともに私大8位となった。(日本経済新聞社・日経HR実施)。今回のランキングは、過去10回の調査で、総合ランキングに5回以上掲載された大学のみが対象のため、人事担当者から安定して高評価を得ていることがわかる。桜美林大学キャリア開発センターによると、すでに採用試験の段階で、桜美林大生に対する企業の評価は高いという。グループディスカッションでは、MARCHクラスなどの学生たちと一緒に参加する場面でも、桜美林大生が話を切り出したり、発言のない学生に話をふるなど、その場をリードする役割を自然に担うケースが多い。1年次の授業から、話し合ったり、自分の意見を発表したり、みんなの考えをまとめたり、協働するなど、グループワークをたくさん経験できる環境がある。そのため、誰かと一緒に何かをすることに慣れているのだろう。普段の学生生活を通して、社会人として通用する「対人力」や「行動力」などを身につけられるところが、桜美林大学の強みだ。
大事なのは仕事内容だけではない。
働き方を考えることがキャリアの一歩に。
就職に必要な情報はすべて得られるという「キャリアフェスタ」、卒業生との交流会、200社近くが参加する合同説明会など、さまざまな支援プログラムやイベントが充実しているが、桜美林大学のキャリアサポートの強みは、面談や相談など、一人ひとりの学生としっかりと向き合っているところにある。キャリア開発センターに常駐するキャリアアドバイザーたちは、学群担当制で学群に特化した専門的な観点からアドバイスしてくれ、予約なしでセンターを訪れた場合でも、じっくりと相談にのってくれる。今年度より1、2年生も利用できるようになった。「就職に有利な資格」などに目が行きがちな学生に対しては、コンビニのおにぎりなどを題材に、身近なものにどんな仕事が関わっているかを一緒に調べたり、年間休日数などの待遇面のデータを見せながら、企業や業界を一緒に比較してみたりする。それにより、学生たちは仕事への視野を広げたり、自分が望む働き方を考えるようになるのだ。まさに学生自身ではわからない大切な観点に気づかせてくれるのが、桜美林大学ならではのキャリアサポートなのだ。一方通行で教えるのではなく、学生が自分の頭で考える機会を作るからこそ、本当にやりたいことに自分の力でたどり着ける。それはこの先、長いキャリアを歩む学生にとって、一生の力となるはずだ。