なぜ、美容師をめざすのか?
関西美容専門学校をヒモトク。
すべては「好き」を応援するために、
学生が全力で夢に向かえる場所をつくる。
なぜ、美容師をめざすのか。その原点には「おしゃれが好き」「人が好き」「美容が好き」といった気持ちがあるのではないだろうか。関西美容専門学校(KANBI)の雨積副校長は「『好き』という気持ちが、いちばん行動につながる。その『好き』を応援することが得意な学校」だと話す。
何よりもカット技術を大切にしたり、選択科目を設けたり、コンテストや現場実習が多いこともすべて、「好き」を応援するためにある。学生たちは、「好き」を自分の「個性」にして、同じく美容師になる夢をもつ仲間たちと学び続ける。先生たちは、技術面と気持ちの面から支えていく。そこには、ただ「好き」を応援するだけではなく、「美を通して社会で活躍できる心身を育てる」という教育理念のもと、「好き」を磨く過程そのものを、人としての成長にもつなげていこうとする姿勢がある。
自分の「好き」を表現するためにコンテストに挑む学生。留学を経験して新たな「好き」を見つけた学生。「好き」を実現するために、授業後に先生と自主練習する学生。美容師になった後も「好き」を追求して、新たな事業をはじめる卒業生。KANBIで学ぶ一つひとつの経験が、技術の上達だけでなく、自信や主体性、仲間と高め合う姿勢を育てていく。好きなことに本気で向き合う時間が、そのまま人間としての幅を広げていくのだ。KANBIで学ぶとはどういうことか。早速、ヒモといてみよう。
関西美容専門学校をヒモトク
9つのキーワード
廣部 行彦
<ライター プロフィール>
リクルートにて11年間、大学・専門学校のブランディングおよび学生募集に携わる。大学職員を経て、2014年に広告制作会社Festival設立。現在は全国の大学や企業のアウター/インナーブランディング・タグライン開発、学生募集広報を手掛ける。1,000人を超える取材で培った経験を活かし、クライアントや取材対象の思いを引き出し、カスタマーの共感につなぐコピーライティングに強みを持つ。また、ブランディングの知見をさらに深めるため、大学院に在籍中。
学びをヒモトク
流行や時代の変化にもブレない
一生使えるカットの基礎を学ぶ。
美容師にとって、カットはすべての技術の出発点となる。ヘアスタイルの流行は時代とともに変わっていくが、その変化に対応するためにも、まず必要なのは揺るがない基礎力である。基礎がしっかりしていれば、新しい技術や表現が求められても対応できる。この学校が長く「カットのKANBI」と呼ばれてきた背景には、そうした考え方がある。
KANBIでは、30年以上前からカットの世界標準ともいえるイギリスのヴィダル・サスーンのカット技術を教育に取り入れている。サスーンのアーティスティックディレクターであった川島文夫氏を迎えた講習も実施し、徹底してカットの基本を学ぶ。さらに、国家試験対策を超えて、現場で生きる技術へとつなげている点も特徴だ。選択科目や一流の外部講師による授業では、時代の流れに合わせた新しいカット技術に触れることもできる。学生の「こんな技術を学びたい」という声に応えながら授業が組まれていることも、学びの幅を広げている。
また学内選考を行い、学校が費用を負担するロンドンのサスーンアカデミーへの留学ができる制度もあり、本場で理論と技術を学べる環境も整っている。
サロンで働き始めると、基礎を一からじっくり学び直す時間はなかなか取りにくい。だからこそ、学生時代にできるだけ確かな土台を築いておくことが大きな意味を持つ。KANBIが育てているのは、国家試験のための技術ではなく、美容師として長く活躍し続けられる力なのである。
自分の「好き」が「個性」に変わる。
なりたい美容師像に近づく選択肢。
どんな美容師をめざすのか。その「どんな」には、自分自身の「好き」が反映され、それは一人ひとり違う。そして、描いた夢に近づくためには、知識と技術が必要である。カットを極めたい人もいれば、メイク、ネイル、ブライダル、カラー、着付にひかれる人もいる。
KANBIの強みは20以上の選択科目から、2年間で最大9科目を選びながら、自分のなりたい美容師像へ着実に近づいていけることにある。2年生の古澤さんはコンテストを頑張りたいと考え、得意でなかったカットを軸にカラーやメイクを学んだ。「思い描いたカットができるようになると、もっとこうしたい!と学びたい内容が増えた」と語る。さらに、基本授業では得られない+αの技術まで細かく学べることも、選択科目の魅力だという。
KANBIでは、入学後にまず基本科目をひと通り学んでから、自分の興味や将来に合わせて選択科目を選べるのも特長だ。さらに、選択科目は1年次だけでなく2年次にも選択できるので、ひとつの分野を深く極めることも、いろいろな技術に挑戦して幅を広げることも可能だ。進路を最初から決めなくてもいい。選択科目を一つ受けるごとに、「好き」が自分の「個性」になり、一歩ずつ夢へと近づいていく。
現場で感じる緊張や手応えの
ひとつひとつが、未来の自分につながる。
美容師の技術は授業で学べるが、現場特有の緊張感や、周囲と連携しながら動く感覚は、実践を通してこそ育つ。KANBIが現場を重視するのは、そのためである。
KANBIには実際のお客様を迎える研修サロン「ANNEX」があり、現場での施術や接客を経験できる。「現場を経験することが、技術の底上げにつながっている」と先生は語る。日々の授業で知識と技術を磨くことに加え、実際のお客様への実践で学ぶことで、技術の精度だけではなく、緊張感の中で動く力も育てていく。
さらにKANBIでは、関西コレクションや服飾系の学校との合同授業など、学外の現場にふれる機会も用意されている。そこでは、限られた時間の中で判断し、周囲と連携しながら、自分の役割を果たすことが求められる。こうした経験は、サロンワークだけではなく、ヘアメイクやショー、撮影など幅広い進路を考えるきっかけにもなっている。
教室で学んだ技術が、現場での手応えを通して、自分の将来を形づくっていく。KANBIが見据えるのは、国家試験の合格の先にある、学生一人ひとりの未来である。
生活をヒモトク
大切なのは、受賞をめざすことではなく、
自分の「好き」に本気で向き合うこと。
国家試験の合格は大切な目標だが、それだけでは技術を磨き続けるモチベーションにはつながりにくい。KANBIでは、学生たちの成長を支える場として、学内外のコンテストが大きな役割を果たしている。
ここで大切にしているのは、審査員に好まれる作品をつくることではない。自分の「好き」を深く掘り下げ、その表現に本気で向き合うことだ。好きなものをかたちにしたいと思うからこそ、もっと練習をしようと思う。先生たちはその気持ちに技術面から指導をしていく。その積み重ねが、学生たちの挑戦する意欲や自信につながっていく。
実際に何度もコンテストへ参加した学生は、「自分の中の『好き』がはっきりして、もっと上達したい気持ちが強くなった」と話している。KANBIが数々のコンテストで高い実績を残しているのは、結果だけを追うのではなく、挑戦を通して成長する過程を大切にしているからだ。仲間と励まし合い、ときに競い合いながら自分らしい表現をつくりあげていく。そんな学びの雰囲気も、KANBIの強さのひとつになっている。
通いやすさと学びに集中できる環境が
技術と自信を育てる。
学びの質は、カリキュラムだけで決まるものではない。どんな環境で学ぶのかも、大切な要素のひとつである。KANBIは、天満橋駅(Osaka Metro谷町線/京阪電車)から徒歩1分。通学や自主練習、イベントへの参加などを考えたとき、この立地の良さは学びやすさにもつながっている。
KANBIには、実際にお客様をお迎えする研修サロン「ANNEX」のほか、美容技術を実践的に学べる設備が充実している。カットやカラーなどを行う教室に加え、シャンプー台のある実習室が4つあり、これらは朝と夕方の授業時間外や土曜日に、自主練習の場として自由に使うことが可能だ。
実際、多くの学生が個人で、あるいは友人同士で自主的に集まり、授業内容の復習や、コンテストに向けて練習を行っていた。その中には、学生の質問に答える先生の姿も見られた。「先生は学生一人ひとりに時間を割いてくれる」という学生の声。「技術は、絶対に努力でカバーできる」と語る先生。夢を全力で応援する先生と、それに応えようと技術をみがく学生たち。そんな雰囲気も、「好き」を育てる環境の一部なのだろう。
美容の技術と自信は、毎日の積み重ねでしか身につけることができない。それを当たり前のよう続けられる空気と環境が、KANBIにはある。
留学での学びと楽しさが、
自分の世界と将来の夢を広げる。
美容やファッションのトレンドは、日本だけで生まれているわけではない。だからこそ、海外で最新の美容や文化に出会う研修は、技術だけでなく感性や将来の視野まで広げてくれる。KANBIでは、パリと韓国への研修が用意されている。
2年の長瀬さんは、その両方に参加した。韓国では大学で美容に関する講義を受け、韓国の学生と一緒にヘアメイクやカットを学んだという。パリでは、日本と異なるメイクの考え方や化粧品の成分を実際に手に取りながら学ぶ授業が印象に残ったそうだ。また、自由時間には観光をしながら文化や流行にふれて楽しみ、現地の学生と仲良くなってSNSを交換し、今も交流が続いている。
こうした研修の経験を通して、もっと韓国語や英語を学びたいという思いが強くなったという。海外のお客様が多い東京のサロンへの就職が決まっている長瀬さんにとって、語学力はこれから美容師として働くうえでの大きな強みになるはずだ。
「就職したら海外へ行くのが難しくなる。学生の今しかない」と語る長瀬さん。研修は、学びと楽しさの両方を通して、自分の可能性や未来の働き方まで広げてくれる機会になっている。
将来をヒモトク
美容師という肩書きのその先へ。
卒業生が叶えた新しい美容師のカタチ。
美容師免許を取ったら、サロンで働く。もちろん多くの人がそうなのだが、KANBIの卒業生を見ていると、美容師のスキルを活かしながら、+αの自分らしさをいかした活躍をしている人が多いことに気づく。
例えば、在学中からSNSに力を入れて取り組み、現在では総フォロワー35万人を突破、リピート率の高いインフルエンサー美容師が集うサロンで働く卒業生。東京のヘアサロンから独立し、KANBI卒の友人とともに美容室を開業。その後、コンサルやエンジニア、カメラマンを含むWeb制作チームを立ち上げた卒業生。東京や関西のサロンで腕を磨いた後、フリーの美容師として活動していく中で「お客様の理想のライフスタイルを一緒に描くうえで『食』も重要」と考え、カフェを併設した美容院を運営する卒業生。さらに、商品づくりや子育てと両立しながら美容師を続ける卒業生もいる。
美容師免許は将来をしばってしまう資格ではなく、働き方を広げる土台なのだ。KANBIで学ぶことは、技術を身につけるだけでなく、「好き」を「個性」に変えて、自分らしい未来をつかみ取る力につながっている。
めざす場所に先輩がいる。
夢は届く場所にある。
メディアやSNSで取り上げられるのは、東京のトップサロンであることが多く、そんな場所に憧れをもつ人も多いだろう。では、そこをめざすためには東京の学校に行かなくてはいけないのか。答えはNOである。
KANBIは毎年40名以上の学生が東京の青山・原宿・渋谷などのサロンへの就職を決めている。憧れを遠い夢のまま終わらせないシステムがある。
1年次の夏休み前には東京就職説明会が行われ、早い時期からサロンの情報に触れられる。また、有名サロンで働く卒業生たちによるスペシャルセミナーで、就職先のリアルや第一線の技術、働き方に触れられることも心強い。
さらに、東京・海外をめざす人を応援する新たな入試「AOフロンティア制度」がある。これは、東京の人気サロンでの施術を体験できる特典があるほか、上位1名には海外研修特待生として、海外留学の費用を学校が負担する制度である。
毎年多くの学生が東京へ就職しているという事実は、単なる数字ではない。挑戦したい気持ちを早くから育て、具体的な行動へと変えていく学校や卒業生のサポートの積み重ねが、その結果につながっているのである。また、関西や東京だけでなく全国へ視野を広げられる情報量の多さも、KANBIの強みと言える。
経営者としての視点を育てる。
美容業界全体を活性化するプログラム。
美容師として経験を積み、いつか自分のサロンを持ちたい。そう考える人は多い。しかし、独立には技術やコミュニケーション力だけでは足りない。サロンを続けていくには、経営の知識が欠かせない。
KANBIの独立支援プログラムは、まさにその現実に向き合った取り組みである。経営・資本・財務・マーケティングなどの講義が用意されており、独立を意識しはじめた段階で参加できる。希望者は後日行われるプレゼンテーションに挑戦でき、最優秀者には、独立開業時に100万円の助成が行われる。
このプログラムの大きな特徴は、KANBIの卒業生だけでなく、すべての美容師に開かれている点にある。そこには、卒業生の支援にとどまらず、美容業界全体を盛り上げたいという学校の姿勢があらわれている。
プログラムを受講し、最優秀賞に選ばれた永田さんは「100万円をもらえることより、経営者としての視点を持てたことの方が大きかった」と語る。独立前の不安な段階で学べること自体が、大きな支えになるのだろう。美容師を育てるだけでなく、その先の挑戦まで支える。このプログラムには、KANBIが美容業界の発展に向ける思いの深さが詰まっている。