特集

生きた知識で「わたし」が変わる、
社会を変える。

大正大学をヒモトク。

大正大学

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キャンパスで「理論」を学び、フィールドで「実践」する。
社会・地域が抱える課題を解決する人材へ。

少子高齢化による労働力不足や地域の過疎化が進行する一方、デジタル技術やAIの進化により情報を基盤とした超スマート社会が訪れ、地域では多様な課題が生じている。こうした社会課題の解決に貢献する人材を多く育て、社会に送り出しているのが大正大学だ。文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」にも採択されている学びにはどんな特色があるのだろうか。その鍵となるのが、大正大学ならではの教育プロセスである。一つの分野だけではなく他の分野の知識も学び、それらを結びつけながら関連する知識を組み合わせ、さまざまなフィールドを通じて探究を繰り返す。その体験と得られる新たな知識が「行動・実践」するための「生きた知識」につながっていく。学生たちにとっては、このプロセス全体が探究心を向上させる絶好の機会となっているのである。日本中を学びのフィールドとしながら、理論×実践を重ねた先には何が待っているのか。早速、ヒモといてみよう。

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取材・執筆

廣部 行彦

<ライター プロフィール>

リクルートにて11年間、大学・専門学校のブランディングおよび学生募集に携わる。大学職員を経て、2014年に広告制作会社Festival設立。現在は全国の大学や企業のアウター/インナーブランディング・タグライン開発、学生募集広報を手掛ける。1,000人を超える取材で培った経験を活かし、クライアントや取材対象の思いを引き出し、カスタマーの共感につなぐコピーライティングに強みを持つ。また、ブランディングの知見をさらに深めるため、大学院に在籍中。

学びをヒモトク

学科を横断して学ぶ「学融合ゼミナール」

「心理×福祉」、「歴史×地域創生」、「表現×仏教」…
すべての学びと経験が、新しい気づきになる。

世の中はかつてない速さで変化しており、さまざまな課題も生まれている。これらを解決し、新しい価値やビジネスを創出するためには、従来の枠を超えた学びが不可欠だ。「学融合ゼミナール」では異なる分野の専門知識を横断的に学ぶ。所属学科と他学科の学びを複数選択するAタイプ【知識の融合】、複数分野の社会解決型プログラムから2つを選択するBタイプ【実践の融合】があり、学生は興味・関心に合わせて選択できる。スクールカウンセラーをめざして臨床心理学科で学ぶ3年杉沢美祈さんはAタイプを受講した。「社会福祉学科、日本文学科、などの授業を選択。学ぶ内容は心理分野に関係ないものもありますが、どの授業も最後に『自分の専攻と今回学んだ内容を紐づけてまとめる』という時間がありました。今まで知らなかったこと、知っていたけど気にも留めなかったことを臨床心理と結びつけることで新たな気づきが生まれ、どんなことでも自分事として考えることができるようになりました。将来、スクールカウンセラーとして、相談者一人ひとりの背景を理解しながら、問題を多角的に考えていく力が養われたと感じています」。すべての学びと経験を、確実に将来へ生かすための教育がここにはある。

全国に広がる「学びのフィールド」

日本中の社会課題に挑む。
生まれる出会いや感情が、未来を突き動かす。

キャンパスで学んだ「理論」を「実践」するフィールドは日本中に広がっている。公共政策学科では、長崎県の対馬だけに生息する『ツシマヤマネコ』の保護活動に携わっている。講義で学んだ環境問題の現状、政策や地域の知識を土台として、現地を訪れ、保護活動に参加。その経験をもとに野生生物保護への理解を広げるための啓発プロモーションを実施している。社会福祉学科では学生が主体となり、『巣鴨笑店街カフェ』を期間限定オープン。敬老の日を“老いを一緒に笑って楽しむ日”として、落語イベントや学生と高齢者の交流を通じて、新しい福祉のかたちを模索している。日本文学科では、外国につながる小・中学生を対象とした『おうだい子ども日本語教室』を学生が先生となって実施。日本語教育だけでなく多文化共生についても学ぶ機会となっている。この他にも、学科ごとにさまざまなフィールドで実践力を磨くことができる。学びを実践できる場が多いということは、自分の可能性を広げられるチャンスが多いということ。出会う人たち、新たな経験、そこから生まれる感情や発見が、卒業後の未来を切り拓いていく力となるはずだ。

理論と実践をつなぐ「教員」

「楽しい」が学びの出発点。
学生の主体性をはぐくむ教員陣。

学びへの意欲を高めるために、教員が大切にしていることはなんだろうか。PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)で、学生たちがシビルウェディング(宗教に拠らない結婚式)の企画から挙式までをすべて手掛ける授業を行うメディア表現学科 外川智恵教授は「理論・知識の修得も重要ですが、『楽しいこと・面白いことをやりたい』という思いをまずは大切にしてほしい。誰かを喜ばせたいという想いが、未来へ進むための力になる」と語る。歴史学科 中川仁喜准教授はこのように語る。「どんな分野でも学問の楽しさは『分かった!』と感じる瞬間にあると考えています。まずは、その喜びを実感してほしい。そして、もっと深く知りたいという気持ちを胸に、文献を調べたり現地に行ってみたり、探究をしましょう。ネットや他人の言葉ではなく、自分自身で興味を持ち、考え、解明する力が自然と身についているはずです」。学ぶ姿勢や学ぶ内容は違うものの、2人に共通するのは「楽しい」というキーワード。教員は、いつでも学生たちが主体的に学べるよう工夫をしている。教員と学生の双方から「先生と学生の距離が近い」という声を聞くが、その理由のひとつとして、教員陣の授業に対するこうした思いがあるのではないだろうか。

生活をヒモトク

巣鴨も校舎もすべてが「キャンパス」

洗練された校舎と駅徒歩2分の立地。
街の教室やカフェなども第二のキャンパスに。

西巣鴨駅から徒歩2分、池袋からもバスで10分。都会にありながらも昔ながらの風情を残した巣鴨に大正大学はある。広い敷地に洗練されたキャンパスが並んでおり、通うのが楽しみになる居心地のよさ。その中でひときわ目をひいたのが「伝統×創発」をコンセプトに2020年に誕生した8号館。フロアごとにテーマを持った図書館や、自習スペースとしても活用できる日本最大規模のラーニングコモンズがあり、学生たちが議論を交わし、集中して学ぶ姿が見てとれた。3号館には、撮影・編集・録音機材など、プロ仕様の機器が備わった本格的なスタジオがあり、映像制作を実践的に学ぶことができる。5号館には、元プリンスホテルの料理長が腕を振るうレストラン「鴨台食堂」があり、地域の方からも人気とのこと。さらにキャンパスは、巣鴨の街にも広がっている。「すがもオールキャンパス構想」だ。巣鴨駅から大学まで続く約2kmの巣鴨3商店街の街なかを「第二のキャンパス」ととらえ、学生が地域や企業と連携しながら実践的な学びを深める場として、教室やカフェ、アンテナショップなどの施設を展開している。毎日が実践的な学びであふれるキャンパスは、入学を決めた理由としても挙げられており、大きな魅力であることに間違いない。

学修をサポートする「チュートリアル教育」

分からないをゼロにする。
教員×チューターのタッグで支援。

高校の授業中に「分からない」と思ったり、後になって「質問したいことが出てきた」「この課題はどう書けばいいんだろう」と悩んだりした経験はないだろうか。そんな一人ひとりの「分からない」「どうしよう」をそのままにせず、学生の学びと成長を支えていくしくみが「チュートリアル教育」だ。一般的に大学の学修支援は、授業後のサポートとして行なわれることが多いのだが、大正大学では、授業中においても教員とともに専門的な訓練を積んだチューターがタッグを組んで、学生の理解度に合わせたフォローを実施している。授業後も質問対応や面談による学修アドバイスなど、手厚い支援が受けられるのが特長である。また、オンライン上でもLMS(Learning Management System)を通じて、学生による授業の振り返りに対してコメントやアドバイスを行なっている。学生たちは、チューターとともに歩む中で、学び方を知り、自ら考え、学び続ける力を身につけていく。入学直後のいちばん不安を感じる時から、いつでも気軽に質問・相談でき、サポートが受けられる環境があることは、学生にとって強い味方となるはずだ。

最大年間120万円の「奨学金」

子ども食堂をオープンした学生も。
「やってみたい!」を奨学金で応援。

「奨学生チャレンジ入試」は、成績上位100名に奨学金が給付される(順位により金額が異なる。年間最大120万円)入試方式。入学後は、学業成績が基準を満たす必要があるものの最大4年間継続することができる。一方で入学後に利用できる奨学金もある。「人材育成奨学金」は、学部1年〜4年生、大学院1年〜3年生の成績優秀で修学意欲のある学生を対象としたもの。この奨学金を利用し「養源寺子ども食堂」をオープンした臨床心理学科4年の大畠花帆さんに話を聞いた。「1年生の時に子ども食堂に訪れたことがきっかけで『自分でもやりたい』と考えましたが、実現へ一歩踏み出すことを躊躇していました。そんな私の背中を押してくれたのが人材育成奨学金です。地域の方々の協力もあり「養源寺子ども食堂」をオープンし、保護者の方から相談を受けたり、他学科の学生がお手伝いに来てくれたりと、この活動が受け入れられたことがやりがいにつながりました。運営をする中で、将来は子ども食堂を続けながら、福祉領域で活躍する公認心理師になりたいという夢も見つかりました」。大学での挑戦は、成功はもちろん失敗しても自分の糧になる。大正大学の奨学金を利用して、あなたならどんなチャレンジをするだろうか。

将来をヒモトク

就職率97.6%の「就職実績」

就活を一人にしない。させない。
将来の選択肢を一緒につくる就職支援。

就職率97.6%(2024年3月卒業生)という高い実績と満足度を実現しているのは、学生一人ひとりと向き合い続けるキャリアサポートだ。将来の選択肢は、知っていることからしか選べないが、学生一人では調べるのに限界がある。そこで3年次に「全員進路面談」としてマンツーマンで志望と適性をしっかりと把握し、キャリアセンタースタッフが志望に沿った選択肢を一緒になって探していく。他にも、直接採用担当者の話が聞ける選考付きの「業界・企業研究会」や、企業のニーズを捉えて学生と企業のミスマッチを防ぐ、職員による企業訪問など、自分らしい将来に進んでいくために多くの取り組みを行なっている。実際にサポートを受けた学生からは「就職支援が早くから始まるので、他大学の学生よりも先んじて就活モードのスイッチを入れることができた」「エントリーシートの添削や面接対策など的確に指導してくれた」「面談から学生の将来を真剣に考えていることが伝わってきた」など、信頼する声が多く聞かれた。キャリアセンターのコンセプトは「一人にしない/一人にさせない就職支援」。この言葉からも、学生一人ひとりを大切に、悔いのない就活を行なってほしいという思いと、最後まで支えていく覚悟が感じられる。

全員で合格をめざす「公務員対策」

全国で活躍する卒業生が証明。
公務員試験の特別プログラムが合格に導く。

大正大学は毎年多くの公務員就職実績を誇り、卒業生が日本中で活躍している。これまで、特別区(板橋区、足立区、北区、墨田区、豊島区など)や、横浜市、川崎市、千葉市、松戸市、帯広市、取手市、日光市などで合格者を輩出。この成果を支えている強みの一つが公務員試験の合格に向けた特別プログラムの存在だ。行政に携わるために必要な知見の修得はもちろん、近年増加している人物重視傾向の試験対策までをカバーする。二つめは、現職の市長や公務員の方から直接話を聞く機会が多いこと。地域が置かれている現状を知り「公務員になった後に自分が何をしたいのか」を考えるきっかけづくりをしている。三つめは、同じ夢を持つ仲間に出会えること。2024年3月に歴史学科を卒業し、台東区役所でケースワーカーとして働く中村聡美さんは「公務員試験の勉強は長期にわたるため、途中でモチベーションが下がることもありましたが、仲間がいたおかげで『私も頑張ろう』と思い直すことができました。また、2か月ごとのキャリアセンターの面談では、学修の進捗が遅れがちな私を、具体的なアドバイスで励ましてくれたので、合格への大きな支えとなりました」と話す。特別プログラムは、単なる公務員試験対策だけでなく、公務員として働くための姿勢についても実践的に学ぶことができる。

次世代のリーダー「地域戦略人材」

実習で訪ねた徳島が第二の故郷に。
地域から日本を元気にする人になる。

これからの時代に地域で求められるのは、地域に生きる人々をまとめ、共に課題解決に向けて行動し、新たな価値を生み出すことができる人材とし、その新しいリーダー像を「地域戦略人材」と呼んでいる。大正大学では、地域戦略人材に必要な「主体性」「コミュニケーション能力」「課題解決力」「多様な視点」という4つの能力を養成するため、コミュニケーションを基盤とした交渉力や数理教育の充実によって実践的な学びの環境を提供している。2021年3月に地域創生学科を卒業した盛永悠太さんは、地域活性化事業を展開する株式会社TTCに在籍し、道の駅の運営・商品開発・イベント企画に携わっている。「在学中、『地域実習』を中心に徳島県阿南市を10回ほど訪れました。馴染みのない場所でしたが、地元の皆さんがいつも温かく迎えてくださり第二の故郷に。そんな徳島で働きたいと思い、今の会社に入社しました。道の駅での経営管理業務に役立ったのは、講義やゼミで養った『数字を見る力』。人口の推移や特産品の収穫量など、各種データを参考にしながら長期的な需要を予測することに活きています」。他にも地域に根ざして活躍している卒業生は多く、地域戦略人材育成が学生たちにとって実践的な学びの機会になっている証明となるだろう。